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Sep 09 2009

「本」はレコードと同じ道を歩むのか

「インターネットは本を殺すか」というタイトルですが、アマゾンなどのネット書店を見ても明らかなように、本がどこにあるのか、どこで入手できるのか、概略としてどのような内容なのか、という情報がネットで流通することは「本」にとって明らかにプラスでしょう。

 しかし問題は、「本」に盛り込まれている情報、すなわち著作物が本来形のないものであるということにあります。「紙の本」の形で流通することは、その著作物にとって絶対的な形ではありません。音楽も同様です。

 音楽はこれまで「レコード」「CD」という媒体に固定されて流通していましたが、最終的に再生するためのハードが別途必要となること、また「放送」によっても流通していたことから、媒体への依存度が低く、結果としてネットでの流通が爆発的に増えました。その点では「インターネットはレコードを殺している」と言えるでしょう。

 幸いなことに「本」は、それ単体で内容を再生することができ(灯りさえあれば読めます)、レコードよりも遙かに長い媒体としての歴史を有していました。そのことが媒体への依存度を高めており、結果としてネットでの流通はそれほど増えているわけではありません。もっとも、ネットでの利用がより便利になれば媒体としての「紙の本」への依存度は低くなり、レコードと同じような状況が訪れるかもしれません。事実、辞書や地図という分野では、流通媒体としての地位がすでに逆転をしています。

 グーグルや国会図書館の動き、また、すでに新聞等で報じられているアメリカでのアマゾン、ソニーによる読書端末の広がりは、いずれも「紙の本」の媒体価値を揺るがしかねないものです。

ネットの利便性と戦う「本」という存在 | インターネットは本を殺すのか | ダイヤモンド・オンライン