デバイスの連携をブラウザ技術として考えると、OSのが持っていたデバイス連携機能をいかにブラウザとして取り込むかが必要になる。だが、それが今日の状況で本当に最適なことかは議論の余地がある。マイクロソフトがWindowsのデバイスドライバを充実させるために、何をしたか考えると、それを再度、ブラウザで行うのが本当に良いかは考えたほうが良い。数バージョン前までは、Windowsにデバイスを接続するたびに、CDを要求されたりすることが多かったろう。運が悪いと、ブルースクリーンに泣かされることも多かったに違いない。現在では、単純なデバイスならばOSが装備する標準ドライバで事足りる*2し、クラッシュなどの最悪の自体に陥ることもほとんどない。これは、Windowsが数バージョンを経て、デバイスドライバの階層を整理したり、サードパーティと協力し、デバイスドライバの安定性に務めた結果だ。

これが実現できたのは、Windowsが共通プラットフォームとして位置づけられているからであるという側面も忘れてはいけない。

ブラウザで、さまざまな異なるデバイスの連携を図らなければいけないとしたらどうするのが良いか。1つは、マイクロソフトなり、OSベンダーが行ったのと同じことをブラウザで行うことだ。だが、それはブラウザという単体のコンポーネントを見ているに過ぎない。

もちろん、ブラウザでデバイスの直接サポートが必要なことも多くある。Gamepadがそうだし、WebCamなどもそうだ。レイテンシーが最重要視される部分では、ブラウザ自身が直接デバイスをサポートする必要がある。

だが、それ以外の場合、大きなクラウドアプリケーションの中でそのデバイスが接続されれば良い。すなわち、デバイスごとに直接ネット経由でクラウドアプリケーションに接続し、アプリケーションの構成要素になるという方法もでてくる。特に、疎結合されるような連携の場合には、このほうが柔軟性も高い。

Prev